アリス人形
「ええ、そうよ。他にも色んな名前があるわ。」

ガラスに映るアリス、人馬は目を細めて微笑んだ。

「でも、それって多分…名前じゃないよね?」

「そうね。でも名前なんて付けるのは人間とトカゲくらいよ?」

確かに。と、亜里珠は今まで出会ってきた人物を思い出していた。

「ほら、亜里珠。私の手を取って?貴方を導くわ。さあ、真実へ!」

「…──真実、」
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