アリス人形
「待ちくたびれましたわ。」
見上げると、真紅のドレスを着た女性が階段をくだっているところだった。
輝く長い金髪を持つその女性は、顔の右半分を仮面で覆い、立派なティアラを頭にのせていた。紛れもない、彼女が女王だった。
シロウサギは早足で女王に近づき、背筋をピンとのばした。
「女王、困ります。あなたがさらった小さな少女はアリスじゃありません。アリスはこの子です!」
「え?じゃあ女王様が亜里香を!?」
亜里珠はキッと女王を睨み付けた。が、女王は眉間にしわをよせ、冷静に言い放った。
「お待ちなさい。私はそんなやばんな事、部下に命令しませんわ。」
見上げると、真紅のドレスを着た女性が階段をくだっているところだった。
輝く長い金髪を持つその女性は、顔の右半分を仮面で覆い、立派なティアラを頭にのせていた。紛れもない、彼女が女王だった。
シロウサギは早足で女王に近づき、背筋をピンとのばした。
「女王、困ります。あなたがさらった小さな少女はアリスじゃありません。アリスはこの子です!」
「え?じゃあ女王様が亜里香を!?」
亜里珠はキッと女王を睨み付けた。が、女王は眉間にしわをよせ、冷静に言い放った。
「お待ちなさい。私はそんなやばんな事、部下に命令しませんわ。」