アリス人形
「え゙ぇ!?」

亜里珠が後ろに振り向いた瞬間、無数の針の雨が降り注いできた。

「っぶね!」

途端に帽子屋に強く腕を引かれ、亜里珠の視界が真っ暗になる。

「──ッ!?」

──ドドドドドドドドドド…ッ!

銃撃にでもあったのかというくらい迫力のある音が耳の中いっぱいに広がり、息が詰まった。












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