アリス人形
6.影の穴
「ここだよ。」
少年は、小さな扉を指差した。それは、土を盛ってできた家だった。
「入って。」
「え、でも…。」
「ほら、急いで!はやくしないと帽子屋が!」
「わ、わかった…。」
亜里珠は少年に言われるがまま、家の中に入った。
「椅子に座って。」
少年は羽織っていた茶色いローブを脱ぎ、あどけない笑顔を亜里珠に向けた。
その顔は、赤い民族化粧らしき不思議な模様が施されている。それ以外はウサギの耳や、猫の尻尾などは見えず、少年が人だということがわかった。
少年は、小さな扉を指差した。それは、土を盛ってできた家だった。
「入って。」
「え、でも…。」
「ほら、急いで!はやくしないと帽子屋が!」
「わ、わかった…。」
亜里珠は少年に言われるがまま、家の中に入った。
「椅子に座って。」
少年は羽織っていた茶色いローブを脱ぎ、あどけない笑顔を亜里珠に向けた。
その顔は、赤い民族化粧らしき不思議な模様が施されている。それ以外はウサギの耳や、猫の尻尾などは見えず、少年が人だということがわかった。