財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。
同棲
お見合いから三日経った日曜日。私は、御子柴さんと同棲することになり彼に連れられて、都内の一等地にあるレジデンスに来ていた。
高さ百十メートル、地上二十九階あり全部で三百七十四邸ありこのエリアで最高層のタワーレジデンスでて低層階には商業施設や保育所などが入っていてゲストルームまで入っていてなんでも揃っている……そんな場所。
「さぁ、行こうか」
「はいっ!」
御子紫さんは私の手を取ると、中に入った。入ると受付にはコンシェルジュがいらっしゃって「おかえりなさいませ」と挨拶される。彼から聞いた話では二十四時間いらっしゃるらしい。
「彼女は私の妻だ。よろしく頼むよ」
「はい、御子紫様。奥様もよろしくお願いします」
コンシェルジュさんに私も挨拶をすると、エレベーターホールに向かった。