財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。



「あ、あ、あおいさん……葵さん」

「……結構、きくんだね。名前呼ばれるって」

「あの、蒼さん。きくって何がでしょうか?」

「ううん。こっちの話だよ……可愛いなと思って」


 そんなことをさらっと言い、彼はお皿に乗ったクッキーを一口食べた。

 その後、葵さんに下の階にある商業施設の方に行こうと言われて同棲して初めてのお出かけをしてこの日は終わった。






  
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