財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。


  ***


 時間になり、私たちは控室から出て大ホールに向かう。大ホールはとても大きくて天井にはシャンデリアがあった。


「……すごい」

「さ、行こう。皆が待ってる」

「はい、葵さん」


 私は葵さんにエスコートされながら、会場へと入った。するともう会場入りしていた方々が声をかけてくる。
 事前に葵さんに教えてもらったけど、まだまだ顔と名前は一致しないので葵さんについてお辞儀をした。

 そうしてこのパーティーの始まりと同時に私は紹介されて飲み物を持ち乾杯となった。乾杯の後は、聞いていた通りにメディアからの取材を葵さんと並んで受けることなりカメラのフラッシュを受け入れた。

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