財閥御曹司は、深窓令嬢に一途な恋情で愛し尽くしたい。



「……葵さん、私、綺麗じゃなくてごめ――」

「そこから先は言わない。俺が上書きするから」

「えっ? ……っ、上書き……?」

「うん。だからそんな顔しないの」


 頭を撫でると、痣がある箇所にキスを落とし吸い付きながら移動させた。
 今までの古い傷だった身体が花びらが舞っているような痣に変わっていたのを見たときは初めて自分の身体をみて笑ってしまったほどだ。

 身体中を愛撫され、今まで感じたことのない快感が絶頂に変わり私は頭が真っ白になり意識を失った。

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