僕、先輩とキスがしたいです。
飛鳥side
【飛鳥side】
「せんぱーーい!待って下さい、ってばー!」
昼休み。
1歳年下の私の彼氏、水野優斗(ゆうちゃん)が廊下を全速力でダッシュして私を追いかけてくる。
「先輩!!」
お弁当食べたばっかりなのに、こんなに走ったら全部出ちゃうよ!
1分足らずでマラソン大会ベリ常連の私はいとも簡単にゆうちゃんに追いつかれた。
私の腕をゆうちゃんが掴む。
「捕まえましたっ…、はぁ…はぁ…っ、」
「ゆうちゃ…はぁっ、はぁ…」
最近はずっとそう。
昨日も一昨日もこうして追いかけて来た。
そして要件が分かっていた私は即座にこうして逃げるのだ。
まぁ、運動神経抜群のゆうちゃんにはすぐに捕まるのだが。
「僕は…、はぁ……っ、はぁ、…したいです。先輩と…っ。」
ゆうちゃんはそう言って優しく私の腕を離す。
付き合って2ヶ月の私達。
そう。
私達はカップルならいずれ乗り越えるべきある関門をまだ……乗り越えていないのである。
それは……
”キス”だ───────。
「せんぱーーい!待って下さい、ってばー!」
昼休み。
1歳年下の私の彼氏、水野優斗(ゆうちゃん)が廊下を全速力でダッシュして私を追いかけてくる。
「先輩!!」
お弁当食べたばっかりなのに、こんなに走ったら全部出ちゃうよ!
1分足らずでマラソン大会ベリ常連の私はいとも簡単にゆうちゃんに追いつかれた。
私の腕をゆうちゃんが掴む。
「捕まえましたっ…、はぁ…はぁ…っ、」
「ゆうちゃ…はぁっ、はぁ…」
最近はずっとそう。
昨日も一昨日もこうして追いかけて来た。
そして要件が分かっていた私は即座にこうして逃げるのだ。
まぁ、運動神経抜群のゆうちゃんにはすぐに捕まるのだが。
「僕は…、はぁ……っ、はぁ、…したいです。先輩と…っ。」
ゆうちゃんはそう言って優しく私の腕を離す。
付き合って2ヶ月の私達。
そう。
私達はカップルならいずれ乗り越えるべきある関門をまだ……乗り越えていないのである。
それは……
”キス”だ───────。
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