僕、先輩とキスがしたいです。
戸惑う私はいつのまにかゆうちゃんにベッドに押し倒されていた。

えっ……。待って……まさかこれ…………

健全…じゃない!?

ゆうちゃんなんかいつもと違うし!

なんていうか……っ、
めちゃくちゃ色気がある!!

「ゆっ、ゆうちゃん…っ、まって…っ、ちょ……っ」

逃げ場を失った私にゆうちゃんの唇が迫る。

ーードクン!!!!

迫ってくるかっこよすぎる顔面に心臓が大きく跳ねる。

やば……。心臓が……っ、

は、は、は、は、破裂しそう……。

「うぅ…っ」

唇が触れる直前。

私は思わず声を漏らしていた。

涙腺が途端に緩み始め、涙が頬を伝う。

「え?せっ、せんぱい?」

焦ったようにゆうちゃんが私から距離を取り、眉を下げた。

「先輩…っ、どうし​────」

ゆうちゃんの言葉を遮って私は涙を零しながら言う。

「…っ、かっ…っ、かっこよすぎて…っ、死んじゃうぅ……っ、え、何……っ、ギャップ?無理…、かっこよすぎる……っ、こんなの私…っ、耐えられない……っ」

「せっ…、、、せんぱ……っ」
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