金髪くんの一途な愛
近付く終わりの音
──侑真くんと付き合い始めてから1ヶ月が経った。
それまでと同じように朝と帰りは一緒で
起きたら『おはよう』、寝る前に『おやすみ』とメッセージを送ることが日課になっていた。
……だけど、1ヶ月経った今でもなーちゃんさんは見つかっていない。
このままずるずるとこんな関係を続けていくのか……少し不安になる時期だった。
「おはよう侑真くん」
「はよ、日菜」
いつも通りの時間に、いつも通り電車の二両目で待ち合わせ。
でも今日は珍しく侑真くんが『ふぁ~』とあくびをこぼした。
「寝不足?」
「ちょっとな。
英二とオンラインゲームしてたら熱中しちゃって」
「仲良いね」
「戦力が必要だからって無理やり付き合わされてるだけだよ。
バイト終わりにゲームしてその後風呂入ってとかしてたら遅くなって〜…」
「自分の体を一番大事にしてね?」
侑真くんの金色の髪に手を伸ばして
背伸びをしながら侑真くんの頭を撫でた。