金髪くんの一途な愛


侑真くんといい…告白してないのにフラれがちなの?私。


「年の差なんて関係ないだろう。
愛があればいいじゃないか」

「日菜嬢にそういう気持ちはないし。
あと、日菜嬢彼氏いるでしょ」


突然美宙くんから放たれた言葉にびっくりして

ゴハァ!!と口に含んでいたうどんを吐き出してしまった。


「ゴホッ…ゲホッ!」


喉痛いから(むせ)たらしんどい!!


「あーあー日菜嬢なにしてんのー。
タオルタオル…」


家のことはもうだいたいわかってる美宙くんが、ダイニングを出てタオルを取りにいく。

残された私とお父さんは…だんまり。

いや、お父さんが固まっている。


「……お父さん…?」

「……日菜…彼氏がいるのかい?」

「……い、いない、よ。
美宙くんってばなに言ってるんだか…」


とりあえずティッシュで汚れたテーブルを拭いてると、

戻ってきた美宙くんは話を聞いてたのか、「あれ彼氏じゃないの?」って言ってきた。


「あ、あれって…?」

「前に会った、金髪の」


そこまで言ったら

今度はお父さんがブッと啜ったうどんを吐き出した。


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