金髪くんの一途な愛
選んだ道は
その日から私は侑真くんを避けた。
私なりの“別れの言葉”だったのに
侑真くんはその意図に気付いてなかったのか、それとも納得してなかったのか、
1週間、毎日連絡が来た。
侑真くんを避けるために、この1週間はお父さんに送迎してもらってた。
ずっとはお父さんに迷惑をかけるから、なんとかして侑真くんとは距離を起きたいんだけど…
【日菜、今日も電車違った?】
【日菜、俺のこと避けてる?】
【俺がなんかしたなら言って】
【日菜、返事ください】
侑真くんから届いたメッセージを見返して、ぎゅっと拳を握る。
……なんかしたって、なんだよ。
なーちゃんさんに会えたのに、なんで私に構うんだ。
もうなにもしないでほしい。今はそう願ってるの。
「日菜」
「え?」
「最近元気ないよね。
佐々木くんとなんかあった?」
教室でみくると一緒にお昼を食べてると、
みくるは頬杖をついて、心配そうに私を見た。
「なんで侑真くんのことだって思うの?」
「英二が心配してたから」
まぁ…だよね。
英二さんから伝わっちゃうよね。