金髪くんの一途な愛
俺が日菜を好きな状況で付き合って
『日菜は俺を好きにならない』と思っていたけど本当は…
『好きになってほしい』という気持ちはあった。
日菜は…俺の答えが出るのをずっと恐れていたのに
俺は勝手で、最低なことをしてた。
日菜は最初から、一線を引いてたのに
……俺が何も考えずに、その先まで求めてしまった。
……付き合ってほしいって、言わなきゃよかった。
曖昧な気持ちのまま好きだと伝えなければ…
『友達』ではいられたかもしれないのに。
「……ハハ」
これだから恋愛経験のないストーカー男の俺は失敗すんだよ。
ほんと……救いようのないバカだ。
──ブーッブーッ
スマホが振動してる。
日菜かと思って確認するけど
……バイト先からの電話だった。
「……もしもし」
『もしもし侑真ぁー?
ごめんね急に〜。
ちょっと今からお店来れない?』
「俺今日は休みのはずですけど…」
『ちょっと急用ができて、
店開ける時間までに準備間に合わなさそうで!
開店までの準備だけでいいから手伝ってもらえると助かる!』
「……わかりました」