金髪くんの一途な愛


「じゃあ……お言葉に甘えて休憩させてもらおうかな」


悪い人そうには見えなかったから提案したけど


「あー…
とりあえずマスターに話してきますね」


勝手に言ってしまったので、マスターが怒らないか、先に店に入って聞きに行った。


だがマスターはまだお休み中だったので、

さっき俺に電話をかけてきた奥さんの方に聞いた。


「いいわよ、掃除は終わってるから」

「……俺やることあるんすか?」

「んー…まぁただの留守番ね。
バイト代でないから」

「まじかよ」


来るんじゃなかった…。


「まぁ、そのお客さんの話し相手したらバイト代出してもいいわよ」

「りょーかいっす」


せっかく来たのにただの留守番でバイト代なしとか嫌だから、

あの男性を退屈させないようにしなければ、と気合が入った。


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