金髪くんの一途な愛
───翌日。
「よし、乾いてる」
風通しの良いところで部屋干ししておいたのでタオルはちゃんと乾いていた。
問題は……あの金髪の彼に会えるかどうか。
電車で会えなかったら、学校で待ちぶせしないとかなぁ。
その時はみくるにお願いしよう。
「行ってきまーす」
昨日より10分ほど遅い時間に家を出た。
言ってた通りに一本遅い電車に乗れば、会えるかもしれない。
絶対に乗り遅れないように小走りで駅に向かう。
駅に着いて改札を抜け、ホームで電車を待つ。
電車を待つ人達の列は、昨日の朝より少ない気がする。
あの男の子が言ってた通り、この時間の方が人は少なめかもしれない。今日は酔わずに済むかも。
電車が来て、電車に乗り込んでも昨日ほどすし詰め状態ではない。
時間ずらしてよかったぁ…。これなら明日からも耐えられる!