金髪くんの一途な愛
諦めたくない



侑真くんと別れてから、1ヶ月が経った。

それからは、日課だった朝と夜のメッセージのやりとりもなくなって。

もう侑真くんも私に話しかけてくることはないと思って電車通学に戻した。いつもと違う車両に乗るようになったけど。

だから電車であの金髪を見ることはなくなった。

侑真くんも……久留米さんに夢中できっと私のことなんかもう考えてもいないだろう。


「テストも終わって、合同学園祭の準備始まったねー」

「そうだね」


もうすぐ合同学園祭もあるから、生徒会が中心になって校内はバタバタしてる。

忙しいのもあるけど、全体的に浮き足立ってる感じかな。

黒夏と一緒にやる唯一のイベントだもんね。


私も、1ヶ月前までは楽しみにしてたけど…

今はちょっと、憂鬱だな…。


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