金髪くんの一途な愛
あれから学校でも久留米さんとは会わない。
会わないというか…会わないようにあまり教室から出ないようにしてる。
けど、学園祭では久留米さんとも顔を合わせることになるんだろうか…
今顔合わせたくない人ナンバーワンツーの2人と会うかもしれない行事なんて、1分も参加したくないかもしれない。
ゴン、と机に額をくっつけると、前の席のみくるが私の頭を撫でてくる。
「なんで黒夏と合同なんだろ…」
「合同行事だからね」
「そうだけどさぁ…」
めっちゃタイミング悪いよねぇ…。
「…あんまり日菜が気にすると、向こうも気になるんじゃない?
もう気にしてませんって空気出しとけば大丈夫だって」
「でも、みくるは英二さんと絡むじゃん?
そしたら佐々木くんもいるじゃん…」
みくるは英二さんと仲悪いわけじゃないのに、私と侑真くんのせいでちょっと遠慮するようになってるのが申し訳ない。
「あたしと英二はべつにどうでもいいから。
……まぁ、日菜たちがもうちょっと良い関係に戻ってくれるほうが楽ではあるけど、
日菜と佐々木くんにも、譲れないとこはあるよね」