金髪くんの一途な愛
「なにかあったらお父さんがいる。
お母さんも。日菜の味方だ。
日菜はもう、自由に生きていいんだよ。
大事なものもつくっていい。
もう俺のせいで邪魔したりしない。
欲しいものを我慢しなくていいんだよ」
涙を流す私の頭をよしよしと撫でてくれるお父さん。
……別れたときの言葉だけじゃない。
今までずっと、私の行動で侑真くんを傷付けてたかもしれない。
それでも……
『大きくなったらぼくとけっこんしよ?』
もしかしたらもう…久留米さんに心が動いちゃってるかもしれないけど…
……もう一度求めてもいい?
侑真くんの気持ちを、欲しがってもいいかなぁ…?