金髪くんの一途な愛
「大丈夫です。
何か言われても、また私が証言します」
昨日は緊張しちゃったけど、
もし次にそういうことがあっても絶対に不安にさせないと、じっと彼の目を見て言った。
「……ふっ…!
人に酔ってゲロりそうになってたとは思えないくらいかっけーな」
すると彼はおかしそうに笑った。
「………すいませんね、人混みに弱くて」
「ううん。意外と心強いなって思ったところ」
「そうですか。
あ、昨日借りたタオル返します」
昨日の話をしてる間に思い出して、カバンの中をあさる……が。
「…………家に忘れました」
なんとカバンに入れるのを忘れてしまっていた。
洗濯したのに!ちゃんと乾いてたのに!
ガーン…とショックを受けてたら
また彼がプッと笑った。
「せっかくのカッコいいとこを
天然ボケで相殺しちゃってるわけね」
「天然ボケじゃないです!」
失礼な!