金髪くんの一途な愛


『さすが俺が一目惚れしただけのことはある』と言いながら頭を撫でてくる侑真くん。


……私は口説かれ慣れてなくて、わかりやすく照れてしまった。


「……言っとくけど、顔だけなわけじゃないからな?そこは誤解すんなよ?」

「うん…」

「……(照れてる顔もかわいいな…。ってまた顔だけみたいなこと思っちまった…!)」


二人とも照れくさくなって、気まずい空気が流れる。

耐えきれなくなって、


「……あ!
私、お菓子とジュース取ってくる…!」


部屋に侑真くんを置いてキッチンに向かおうとしたけど


「俺も手伝う。
……つか、ちょっとでも長く一緒にいたいっていうか」

「………〜〜っ!!」


キャパオーバー寸前の私のことなんてお構い無しの侑真くんはどんどん心臓に悪いことを言ってくる。

心臓暴れすぎて突然止まったらどうしよう。死因はキュン死かな。


………侑真くんが甘すぎて困る…。


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