金髪くんの一途な愛


「なんか鈴原って変なヤツ」

「……貶してる?」

「褒めてるよ。
人助けできてかっけーのに
ゲロりそうになってたり天然ボケだったり、
放っとけないとことか、かわいい一面とか、
そういうの全部まとめて、『変なヤツ』ってこと」


……もうちょっと良い言い方ないの?

そういう佐々木くんは、“失礼なヤツ”だね。


「あんまり嬉しくない…」

「えぇ〜ごめん」


おかしそうに笑ってる佐々木くん。謝るならもっと申し訳無さそうにしてほしい。

ちぇ、と心の中で拗ねてると


「侑真〜、おはよ」

「おー英二(えいじ)、はよ」


後ろから、茶髪の男の子が佐々木くんの肩を組んで絡んできた。


「春白の子と歩いてるから、金髪だけど侑真じゃないのかと思った」

「俺が春白の女子と歩いてたらおかしい?」

「え、おかしい」


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