金髪くんの一途な愛


即答する、英二と呼ばれた茶髪の男の子。

すると彼は私の方を向いて


「騙されないでね、コイツ罪深い男だから」


そう言ってくるから、この人は佐々木くんのことをよく知ってると思った。


「誰が罪深男じゃい」

「おまえじゃい」

「んなことねーよな?」


佐々木くんが急に私にふってくるから


「罪深男だと思う」

「だよねー!
キミわかる子だ!」


答えたら、茶髪くんが目をキラキラさせながら私の隣にまわってきた。


「何ちゃん?」

「鈴原日菜です」

「日菜ちゃん!かわいい名前」

「はあ…」


この人もなんか………チャラい。


「コイツに惚れたりしたらダメだからね?」

「知ってます。
心に決めた人がいるからって、既に言われました」

「あれ、そうなんだ?」


私の返答に、なぜかびっくり…というか、きょとんとしてる英二さん。

……え、もしかしてなにかまずいこと言った…?


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