金髪くんの一途な愛






「日菜。
さっき一緒に来てた黒夏の男子とはどういう関係?」


学校に着いて佐々木くんたちと別れ、

教室で自分の席に着いたら、前の席のみくるが私の机に身を乗り出すようにしてズイっと私に顔を近付けた。


「あ、見てたの?」

「さっき校門で別れてたとこをね。
どうしたの、昨日はあんなにびびってたのに。
知り合いいるんじゃない」

「その金髪の人が、昨日言ってた『助けてくれた人』だよ。
昨日の帰りに仲良くなったんだ」

「昨日はあんなにびびってたのに…
日菜って結構肝が据わってんのねー」

「……たしかに」


最初に話しかけられたときも、見た目ヤンキーで怖いなーって思ってたのに。

そういえば、今朝会ったときにはもう、佐々木くんのことを全然怖いと感じてなかった。


………肝、据わってんのか?私。


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