金髪くんの一途な愛



「えっ……か、



神谷(かみや)蓮司(れんじ)ーーーー!?!?」



お父さんの顔を見るなり、顔を真っ赤にして名前を叫ぶみくる。

私もお父さんも、その反応に驚いてしまった。


「あ、あたし!めっっちゃファンで…!
最近芸能界を引退された時、めっちゃショックで…

……って、えっ、日菜のお父さ…えっ!?」


理解が追いついてないみくるは私とお父さんの顔を交互に見る。

お父さんはこんな反応されると思わなかったから、驚いて苦笑いした。


「娘と同じ歳の子に僕のファンがいるとは思わなかったな」


たしかに。

お父さんがブレイクしてたのは私が幼稚園とかの頃。

私と同級生でお父さんのこと知ってるとは…私も驚きだ。


「えと……



すいませんこの後一緒にお茶でもしてこの状況の説明をしていただいても…?」


頭にハテナを飛ばしながら私たちを見て言うみくる。

まだ混乱してる様子だったので、

みくるの要望に応えて、ショッピングモールじゃなくて喫茶店に行くことにした。



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