金髪くんの一途な愛
みくるに出会わなかったら
みくるに話しかけてもらえなかったら、私は友達ができなかったと思う。
今まで友達がいたことないから。つくり方もわからなかったから…。
みくるが優しい子だから、私も助けられたんだ。
「えー…てか、そういうの恥ずっ!
……ほら、春白は女子校だし、結構みんな裕福な家庭の子たちばかりでしょ?
だから…あたしはここでなら、本当の友達ができるって思ってたの。
それが日菜でよかったって、今思った」
「今!?もっと前から思ってよ〜」
「ごめん〜。今改めて思ったんだもん」
──私も。
「私もだよ、みくる」
みくるのことも知れて嬉しかった。
私も改めて、みくると友達になれてよかったって、みくるが好きだなって思った。
「私を認めてくれてありがとう」
「あたりまえじゃん。
今まで独りだったぶん、あたしがめっちゃ甘やかす〜」
みくるがわしゃわしゃと私の頭を乱暴に撫でる。
私は嬉しくてちょっとだけ涙が出そうになったのを、笑いながら隠した。