金髪くんの一途な愛


「もうすぐ暗くなるし、もう帰ろうか。
蓮司さんに心配かけるわけにはいかないし」

「うん」


少し暗くなってきて、みくると別れようとした時。


「あれ、鈴原?」


大きなうさぎのぬいぐるみを抱えた金髪の男の子に話しかけられた。


「佐々木くん」

「よっ。今帰り?」

「うん。
佐々木くんも?」

「おう。英二とゲーセン行って、今から帰るとこ」


あとを追ってきた英二さんは、たくさんのぬいぐるみが入った袋を抱えていた。


「侑真…これでホントに女の子にモテんのか?」

「ゲーセン上手いやつはモテる」

「こんなぬいぐるみばっか、いらねーんだけど!」


プリプリ文句言ってる英二さんが私に気付いて


「あ、日菜ちゃん!」


駆け寄ってきた英二さんは、私の目の前……まで来ることなく。

私の隣にいたみくるに目を向けると、その場で固まってしまった。


「……え、めっちゃタイプ」

「……はい?」


みくるに熱い視線を向ける英二さんだけど、

みくるにガン睨みされている。まぁ…みくるは黒夏の男子を警戒してるからね…。


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