金髪くんの一途な愛
「お、ちょっと暗くなってきた。
おい英二、俺もう帰るからな。
杉原さん送ってってやれよ」
「いや…あたし家近いから別に…」
「俺は鈴原と帰るから。
杉原さんもその方が安心でしょ?」
佐々木くんがみくるにそう言うと、みくるは不機嫌そうに佐々木くんを睨んだ。
「あなたのことは全然信用してないけど、
日菜を助けてくれたらしいし、今回だけは信じてあげるわ(ヤンキー怖い)」
「責任もって送りますー(めちゃくちゃ警戒されてるー…)」
『日菜気を付けてねー』って手を振るみくるに手を振り返して、
そっちはそっちで(英二さんの相手)頑張ってと心の中で思った。
「鈴原、行こ」
「あ、うん…」
佐々木くんが私を見て、私が隣に来るのを待ってる。
……『なーちゃん』のことしか眼中にないくせに
なんでこういう時、私と一緒に帰るってなるかな。
佐々木くんの思考回路が理解できない…。