金髪くんの一途な愛
「おーっす侑真ー。
なんか憂いちゃってどうした?」
「憂いてねーわ」
英二がやって来て、急いで手紙をしまう。
鈴原からもらったって知ったら、コイツ絶対誰かに喋ると思ったから。
「昨日、ぬいぐるみ渡した?」
「は!?なんで!?」
鈴原に渡すつもりだったとは、英二には言ってねーんだけど!?
「や、まずあんなかわいいぬいぐるみおまえの趣味じゃねーだろ。
最近仲良いし、日菜ちゃんにあげるんだと思ってたけど」
「……あーあげたよ!
けど諸々のお礼だよ。プレゼントとかそーいうのじゃねーし」
痴漢扱いされそうだったのを助けてくれた。あんなぬいぐるみじゃ足りないくらい感謝してる。
……けど結構いいとこの菓子くれるし……俺の方が借りがデカいこと、鈴原に伝わってんのか?
「で、反応はどうだった?」
「は?なにが?」
「ぬいぐるみあげたときの反応だよ!
喜んでた?」
「……まぁ、喜んでたんじゃね?」