金髪くんの一途な愛
嬉しそうにはしてたよな。
『めっちゃ可愛がる』って言ってたし……笑ってたし。
鈴原のあの嬉しそうな笑顔、初めて見た。
「なに?思い出してニヤけてんの?」
「は?ニヤけてねーし」
「あそー(自覚なしかい)」
「そっちこそどうだったの、杉原さんとは」
英二は完全にロックオンしてたけど
今朝の感じからしても、彼女は俺のこと嫌いそうだからなぁ…。
鈴原の友達だからいい子だとは思うけど、嫌われてるのはいい気がしねぇ。
「おう。連絡先も交換して、幸先良〜って感じ!
まぁ、まだめちゃくちゃ警戒されてる気ぃすっけど」
「警戒されてんのに連絡先交換したの。すげぇじゃん」
「結構強引にいったからなぁ。
うざがられてるかもしんないけど」
はははー、と笑う英二。
うざがられてんのに笑ってられるなんて。本当にポジティブだな。
「そっちはいいよな〜最初から警戒心なさそうで」
「んなことねぇよ。
最初は警戒されてたし」