金髪くんの一途な愛





近くのゲームセンターに来ると、店内は人が多いわけでもないのにガヤガヤしてる。


「なにがやりたい?」


佐々木くんのそんな問いも、大きめの声で言っててやっと聞こえるくらい。

ゲームセンターって、こんなに賑やかなとこだったんだね。


「なにがあるの?」

「クレーンゲームか、
メダルゲームとか、アーケードゲームとか」

「みんなで出来るやつがやりたいな」

「じゃあまずプリ撮ろ」


みくるの提案に、渋い顔をする佐々木くん。


「俺は恥ずいからパス…」

「あ、侑真撮んねーの?
じゃあ侑真なしで3人で撮るかー」


『ほら行こ行こー』と英二さんが私とみくるを押してくる。

佐々木くんを置いてっていいのかな?って振り返ったら。


「……やっぱ俺も撮る!」


恥ずかしそうだったけど、佐々木くんもついてきた。


……佐々木くん、こういう時自分の意思曲げなそうなのに…意外だなぁ。


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