金髪くんの一途な愛
『撮るよー!
3!2!1!』
──カシャ!
「ちょっと待ってオレ見切れてた!!」
「なんでアンタが目立とうとすんの!?」
「オレとみくるちゃんのアップで撮らなきゃ!」
「あたしと日菜がメインだわ!!」
プリ機の中で4人で揉めてる。いや…みくると英二さんが揉めてて、私と佐々木くんは後で苦笑いをこぼした。
「私たち後ろで小さくていいから、
2人メインで撮りなよ」
「あたしは日菜と撮りたいの!」
「英二、鈴原に譲れよ。
ダセェぞ」
「……わーったよ!」
カメラの前を陣取ってた英二さんが私と交代で後ろに行って、
私とみくるでカメラの前に並んだ。
「これと同じポーズしよー」
「んと、こう?」
「日菜かわいい〜」
女子2人で盛り上がる。
頬をくっつけたり、お手本で出てくるポーズを真似しながら何枚か撮って。
そしたら英二さんが、『そろそろ代わって』と言ってきたのでまた後ろに戻ろうとしたんだけど…
「次、バックハグだって。
これはやらなくていっか」
「えっなんで!?やろ!?
オレみくるちゃんハグする!」
「ギャーッ!!やめろ変態!!」