金髪くんの一途な愛





「楽しかったー」


その後はみんなで某太鼓の音ゲーをやったりエアホッケーをやったりして、結構長い時間遊んだ。


「じゃあお二人さん、気を付けて帰ってね」

「みくるもね」


今日も英二さんと一緒に帰るらしいみくるに手を振る。

電車の時間も迫ってたので、

とりあえずプリは半分もらって、
帰りの電車で見ながら佐々木くんと分けようってことになった。


「急ごうか」

「うん」



小走りになりながら駅に向かい、

ちょうど電車が来る時間くらいにホームに着いて、2人で電車に乗り込んだ。


「席空いてる。
座ろっか」

「うん」


この時間の電車は人が少なくて、席もたくさん空いていた。

一緒にプリの確認をするのに座れるのはちょうどいい。


佐々木くんと隣同士で座り、膝にカバンを乗せてみくるからもらったプリを取り出した。


「佐々木くんと分けるって言っても…
佐々木くん、あんまり写ってないね…」


後ろにいたせいで私たちで隠れてるのばっかり…。


「俺はいいの。プリとか苦手だし」

「じゃあなんで撮ってくれたの?」

「……英二と3人だと、鈴原が気まずいかと思って」


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