金髪くんの一途な愛
*
「楽しかったー」
その後はみんなで某太鼓の音ゲーをやったりエアホッケーをやったりして、結構長い時間遊んだ。
「じゃあお二人さん、気を付けて帰ってね」
「みくるもね」
今日も英二さんと一緒に帰るらしいみくるに手を振る。
電車の時間も迫ってたので、
とりあえずプリは半分もらって、
帰りの電車で見ながら佐々木くんと分けようってことになった。
「急ごうか」
「うん」
小走りになりながら駅に向かい、
ちょうど電車が来る時間くらいにホームに着いて、2人で電車に乗り込んだ。
「席空いてる。
座ろっか」
「うん」
この時間の電車は人が少なくて、席もたくさん空いていた。
一緒にプリの確認をするのに座れるのはちょうどいい。
佐々木くんと隣同士で座り、膝にカバンを乗せてみくるからもらったプリを取り出した。
「佐々木くんと分けるって言っても…
佐々木くん、あんまり写ってないね…」
後ろにいたせいで私たちで隠れてるのばっかり…。
「俺はいいの。プリとか苦手だし」
「じゃあなんで撮ってくれたの?」
「……英二と3人だと、鈴原が気まずいかと思って」