金髪くんの一途な愛

………は…？



「えっと…なんの冗談…」

「……冗談だと思いたかった。
けど、わかっちゃったんだよ。
俺は鈴原に惹かれてるって」

「…ち、違うよそんなの！」

「違わない。……違わないんだ。

……俺、鈴原を名前で呼びたいって思った。
鈴原に親しい男がいるってわかったら、邪魔したくなった。
けど鈴原にガッカリされたくなくて、聞き分けの良い男でいようとした。

さっきも…英二と３人で気まずくなるだろうって心配したんじゃない。
本当は……俺の知らない鈴原を、英二だけが知るのが嫌だったから」

「……っ」

「本当は、英二が『日菜ちゃん』と呼ぶのも気に入らない。

………嫉妬してるんだ。
鈴原に近付く男みんなに」


そんな……どうして？

だって、佐々木くんはなーちゃんさん一筋じゃ…


「……そ、そんなの…困る」

「……うん」

「だって、『好きにならないで』って言った…」


だから必死に我慢した。

うっかり好きになってしまいそうになっても、絶対にだめだって。