金髪くんの一途な愛

……今、ものすごく残酷なことを言われてない？

私となーちゃんさんを天秤にかけたとき、私を選ばないかもしれないから好きにならないでって。

……そんなの、キツ…。

佐々木くんが私を好きになってくれたのに

私は好きになっちゃダメなんて……残酷だな。


「……わかった。それは今までどおり努力する。
……その上で、聞きたいんだけど」

「なに？」

「…佐々木くんは私に告白して、どうなりたいの？」


このまま友達でいるなら、告白しないでほしかった。

けど、別の関係を望むなら……


「………付き合いたい。
けど、鈴原は俺を好きじゃないし、鈴原のこと傷つけたくないから…」


『このまま友達のほうが…』と続ける佐々木くんの声を遮って


「付き合おう。
佐々木くんが付き合いたいって思ってるなら」


佐々木くんの手を握ってそう言った。