金髪くんの一途な愛
「バイト、どこでしてるの?」
「俺が降りるとこの駅の近くにバーがあって。
そこ知り合いの店で、手伝いに行ってる感じ」
「お手伝いだけど、毎日じゃないんだ?」
「まぁね。
一応学生だから、あっちも気ぃ遣ってるみたい」
「……お酒飲めないのに、バーの仕事とかむずかしくない?
オススメとかわかんないよね?」
「いや、さすがに酒は触らないから。
店内の掃除とかグラス拭きとか、あと力仕事とかそんなん。
だからそんな毎日じゃねーってこと」
「なるほど」
「あと、接客っつか、お客さんの話し相手とかはやったりするけどね」
侑真くん、金髪で見た目派手だけど…気さくで話しやすいから、悩みとかうっかり全部話しちゃいそう。
お客さんたちもきっと楽しいだろうなぁ。
「行ってみたいって思ったけど、
さすがに高校生でバーには行けないね」
「あー…まぁ浮くわなー。
ソフトドリンクとかもあるんだけど、
学生なんてまず来ないわ」
「大人になったら行きたいなー」