金髪くんの一途な愛
「べつに普通に来れば?
俺が相手するし」
「お酒も飲めないのに、
侑真くんと話すだけならいつでもできるじゃん」
「まぁ、たしかに」
ハハ、と笑う侑真くん。
やっぱり友達の感覚なら普通に話せる。
*
気付くともう学校に着いていて
「じゃあ今日バイト終わったら連絡するわ」
「うん」
侑真くんは私に手を振ると黒夏の校舎に入っていった。
……隣だけど、学校違うもんなぁ。
男子校だから不安とかはないけど……
……いや、侑真くんがBとL的なものに目覚める可能性がないとも言い切れないし…
近いけど、なんだかちょっと遠い。
なにか、一緒の学校行事とかあればいいのになぁ…。