美魔男の完璧な仕事に心が溺れる
仕事に関しては、このチームのメインとして完璧な成果をあげている。ある意味、翔とは違った二面性を持つ完璧なやり手の男が優也だ。
でも、普段はこんな感じでいつもニコニコしていて、特に翔をからかうのが大好きだった。
「よ!」
優也は楽しそうに車の中を覗き込む。翔は迷惑そうにため息をついて、沙羅を起こさないよう静かに車の外に出た。
「ありがとう、じゃ」
翔はそっけなくそう言って鍵を受け取ろうとした。でも、優也は渡してくれない。
「じゃ、じゃないだろ。せっかくここまで鍵を持って来たんだからさ」
「俺はユリアに頼んだのに、何で優也が来るんだよ」
「俺が志願した」
は?
マジで意味が分からない。ただ鍵を持ってきてくれるだけなのに、志願とかどういう事?
「翔の可愛い天使ちゃんを見に来ただけ。
皆が俺の感想を楽しみに待ってる。
翔には悪いけど、翔のデレデレツンデレぶりを知りたいってことだよ」