美魔男の完璧な仕事に心が溺れる


 そして、メンバーの自己紹介が一通り終わったところで、今度は沙羅が立ち上がった。どう見ても緊張している。そんな沙羅を見て、何だか翔まで緊張してきた。

「皆さま、ごきげんよう。
 私はサラ・ディアスといいます。
 今回は色々と迷惑をかけてごめんなさい。
 特に七海には本当に助けられて、何度もありがとうって言いたい…」

「ううん、沙羅の命を守ったのは翔だから、何度もお礼を言うのなら翔に言って」

 沙羅はニコリと笑った。そして、感極まったようにまた涙目になる。翔はそんな沙羅をハラハラしながら見ていた。感情の起伏が激し過ぎる沙羅は、翔にとって未知のものと言っていいくらい理解が難しい。

「はい、もう、自己紹介はそのくらいにしてご飯を食べよう。
 俺的にはこの会にそんな時間を費やすつもりはないからさ」

 翔はそんな事を言いながら、沙羅の肩を抱き寄せ席に座らせた。ユリアはそんな翔を見て、うんうんと頷いている。


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