美魔男の完璧な仕事に心が溺れる


「沙羅ちゃん、翔ってね、いつもニコニコしてて可愛らしいキュートな笑顔で皆を騙すのが得意なの。
 皆、翔の事が好きになる。男も女も関係なく。
 でも、その笑顔は、仕事用のビジネススマイルで、普段の翔は超クールで心とかあるの?っていうくらい冷めた人間。
 だったのに~~ ね、翔君、いいじゃん、いいよ~ いい感じ」

 翔は、そのユリアが指摘するビジネススマイルを浮かべている。早く、誰かにユリアの口を閉じさせてほしい。翔はそんな思いを込めて、仁と七海を見た。

「翔は今まで色んな女性や男性から愛の告白をされても、感情のないロボットのような断り方をしてた」

「そう、そう」

 翔の援護をしてくれると思っていた七海は、ユリアの方に付いた。七海に関しては諦めるしかない。だって、七海はユリアに片思いなのだから。

「翔って…
 やっぱり、モテてた… んですよね…
 本人はそんな事ないって言ってたけど」


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