美魔男の完璧な仕事に心が溺れる
翔は沙羅を抱きしめたい衝動を必死に抑え込んだ。
今回は色々な意味で難しいミッションになりそうだ。この一週間をクールな自分のままで乗り切ることができるのか。そんな事を考える時点で、マジでどうかしている。
「翔、それと、私、ちょっとだけお昼寝していい?
時差のせいで、眠たくて頭がぼうっとしてて」
翔はすぐに時間を確かめる。
「全然いいよ。というか、そんなの俺にいちいち言わなくてもいいから。
沙羅は好きに自由に動いて」
実は、翔も沙羅のトロンとした瞳に気付いていた。眠たいのを我慢していたのなら、それだけで愛おしい。
「あ、でも、今夜は一緒に夕食を食べたいな。
これから先の沙羅のスケジュールを確認したいし、他に色々と聞きたい事もあるから。
起きた頃にスマホを鳴らしてほしい」
翔はそう言うと、沙羅に新しいスマホと充電器を渡した。