【完結】ぶらっでぃ☆ふぃあんせ!!~幼馴染の男の子が実は双子のヴァンパイアで溺愛されてます~
「よしっと」
今日は高校の入学式。
私は新しい制服を着て、可愛く髪を整えた。
制服は可愛い赤のチェックのブレザー。
お化粧はまだ早いってママが言うから色付きリップで唇ウルウルにさせた!
昨日からドキドキして、なかなか眠れなかったんだよね。
何故なら、今日は幼馴染との再会が待ってるから!
幼馴染の翡翠カイくん。
私の初恋の男の子……。
小学校に入る前に、外国に行ってしまったんだよね。
カイくんは整った顔をして子供の頃でもめっちゃかっこよかった……。
黒い髪がすごく綺麗で、瞳が不思議な色をしてた。
紅く見えたり、緑に見えたり……。
私達は幼稚園が一緒でいつも遊んだし、ママ同士も仲良くていつも一緒にいたんだ。
優しくて、いじめられても守ってくれて大好きで……私の初恋。
そして今回、高校入学で帰ってくるってママに教えてもらったんだけど……。
ずっとずっと好きだった……なんて気持ち悪いって思われちゃうかな?
また会えるだなんて、すごくドキドキする。
私のこと、覚えてるのかな。
でも今日は一緒に入学式行こうって、向こうからのお誘いだし……ママ経由だけど。
向こうは私のこと覚えてくれてるんだから、脈がゼロって事はないよね。
もう一度、私は鏡を見る。
そろそろ時間……と思っていたらチャイムが鳴った!
「雛菊~~? お迎え来たわよ~」
「は、はーーーい!!」
ど、どうしよう!!
めっちゃ緊張しちゃうよーーー!!
私は家の中をバタバタ走り回る。
でも一度立ち止まって、深呼吸して私は玄関を開けた。
朝陽が眩しい……!!
「雛菊、久しぶり」
「雛菊、久しぶりだな」
爽やかな風が私の頬を撫でる。
え……??
カイくんが二人……!?
すっごい背が高くなって……。
めちゃくちゃイケメン……!
モデルですか!?ってくらいのめちゃくちゃイケメンだよ。
でも二人……カイくんが二人。
同じ顔したイケメンが、同じ声で、私に微笑んでくれた。
どういうこと……!?