ゾンビ学園-鏡を見たらソレが感染する!?-
発症
数学のテストは滞りなく進んでいた。
いつもはにぎやかな教室内も今だけはとても静かで、みんながペンを走らせる音だけが聞こえてきている。
テスト問題を見た瞬間千歳は心の中でガッツポーズをした。

昨日勉強したところがそのまま出ているのだ。
しかもテスト前の時間にカオリが覚えていたところも出ている。
これなら赤点は免れることができそうだ。

せっかくの夏休みだ。
補習授業で潰されるなんて絶対にあってはならない。
千歳はスラスラと問題をときながら、さっそく今年の夏休みについて頭を働かせていた。

明宏が言っていた通り海も山もいいな。
でも近場でプールに行ってもいいかも。

確かウォータースライダーが新しくなったってニュースで言ってたよね。
そんな風に考えていた、そのそきだった。
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