熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「院田さんの母校での共同研究の件は知っているね。家庭用園芸植物向けの栄養剤なんだけど、現在のトップシェアは他社。次に発売される新製品で業界シェアを取り戻したい。最終検査段階に、院田さんも参加して勉強してきてほしい。きみにとっては古巣だろうし」
部長の説明にはいと頷くが、急な話すぎて驚いているし、期間もわからない。
「俺は研究職ではありませんが」
今谷が声をあげ、総務部長が答える。
「今谷くんは京都営業所での業務を覚えて。今年、京都営業所には新人を配属できなかったから人手不足でね。単純に補充が入るまでのマンパワー。それに、院田さんに色々研究内容を教えてもらうといいよ。営業職は研究内容を把握しきれない人も多いからね」
「承知しました」
今谷は朗らかに答える。私と一緒なのが嬉しいというのが返事から伝わってくるようだ。
「あの、期間は?」
「最長でもふた月程度になると思う。もちろん、拒否もできるよ。きみにとってはいい勉強になると思って、課長が推薦してくれたんだ」
そう言われると断りづらい。
いや、断る理由なんかそもそもないじゃないか。私はもっと学び、仕事に活かしたくて研究分野にいる。
「承知しました」
私は頭を下げた。九月一日はもう目の前だ。
部長の説明にはいと頷くが、急な話すぎて驚いているし、期間もわからない。
「俺は研究職ではありませんが」
今谷が声をあげ、総務部長が答える。
「今谷くんは京都営業所での業務を覚えて。今年、京都営業所には新人を配属できなかったから人手不足でね。単純に補充が入るまでのマンパワー。それに、院田さんに色々研究内容を教えてもらうといいよ。営業職は研究内容を把握しきれない人も多いからね」
「承知しました」
今谷は朗らかに答える。私と一緒なのが嬉しいというのが返事から伝わってくるようだ。
「あの、期間は?」
「最長でもふた月程度になると思う。もちろん、拒否もできるよ。きみにとってはいい勉強になると思って、課長が推薦してくれたんだ」
そう言われると断りづらい。
いや、断る理由なんかそもそもないじゃないか。私はもっと学び、仕事に活かしたくて研究分野にいる。
「承知しました」
私は頭を下げた。九月一日はもう目の前だ。