熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
成輔が深く息をついた。
「俺を百合ちゃんとくっつけ、自分はアプローチしてくる同期と京都か」
「仕事だから。そういう意図で言っていない。ただ、百合の気持ちを確かめてほしいだけで」
言ってみてから、私が百合に聞けないことを成輔に押し付けているだけなのだと感じた。私はどこまでもずるい。
「もういいや」
その言葉は投げやりで、とても成輔から発された言葉には聞こえなかった。拒否する間もなく成輔は私を捕まえ、そのまま横抱きに抱え上げた。
「成輔!」
「口でどれほどきみが好きだと言っても理解してもらえないなら、こうするしかない」
成輔はそのまま寝室のドアを開ける。自身のベッドに乱暴に私を下ろすとおおいかぶさってきた。
「やめて!」
「やめない。どれほど愛しているか、身体で知ってもらう」
そう言った成輔の目は冷たい。美貌は氷のように冴えていた。こんな瞬間なのに見とれるほど美しい。
「成輔!」
「きみが他の男のものになる前に、身体に刻み付けておくよ。俺のものだって」
「やめてよ! こんなの契約と違う!」
「契約を違えたのはきみだ」
成輔が動きを止め、低く言った。
「俺を愛せるようになると、俺と夫婦になると誓ってくれたのに」
そう言ったとき、私は百合の気持ちを知らなかった。
百合と成輔がお似合いの夫婦になれる可能性があるなんて思わなかった。
だけど、成輔からしたら間違いなく裏切っているのは私の方。
「……わかった」
私は抗う力を緩めた。仰向けでベッドに四肢を投げ出す。
「俺を百合ちゃんとくっつけ、自分はアプローチしてくる同期と京都か」
「仕事だから。そういう意図で言っていない。ただ、百合の気持ちを確かめてほしいだけで」
言ってみてから、私が百合に聞けないことを成輔に押し付けているだけなのだと感じた。私はどこまでもずるい。
「もういいや」
その言葉は投げやりで、とても成輔から発された言葉には聞こえなかった。拒否する間もなく成輔は私を捕まえ、そのまま横抱きに抱え上げた。
「成輔!」
「口でどれほどきみが好きだと言っても理解してもらえないなら、こうするしかない」
成輔はそのまま寝室のドアを開ける。自身のベッドに乱暴に私を下ろすとおおいかぶさってきた。
「やめて!」
「やめない。どれほど愛しているか、身体で知ってもらう」
そう言った成輔の目は冷たい。美貌は氷のように冴えていた。こんな瞬間なのに見とれるほど美しい。
「成輔!」
「きみが他の男のものになる前に、身体に刻み付けておくよ。俺のものだって」
「やめてよ! こんなの契約と違う!」
「契約を違えたのはきみだ」
成輔が動きを止め、低く言った。
「俺を愛せるようになると、俺と夫婦になると誓ってくれたのに」
そう言ったとき、私は百合の気持ちを知らなかった。
百合と成輔がお似合いの夫婦になれる可能性があるなんて思わなかった。
だけど、成輔からしたら間違いなく裏切っているのは私の方。
「……わかった」
私は抗う力を緩めた。仰向けでベッドに四肢を投げ出す。