熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
ふた月という出向期間も今週で終わり。長かったような短かったような。
たいした荷物もないのに、成輔が迎えに来ると言っていた。車ではなく新幹線で来るらしいので、要は私に会いに来るのだろう。
荷物は土曜に運び出し、百合と止まったホテルに一泊して東京に戻るつもりだ。成輔にも提案し、了承をもらっている。
正直、ドキドキしている。成輔と久しぶりに会うのだ。
百合の本心は聞いた。私が百合に遠慮する理由はもうなく、成輔と向き合うには絶好のタイミングがくる。
私は彼を傷つけたことを謝りたい。
迎えに来てくれるなら、まだ私に気持ちがあると信じたい。そして、私は成輔に感じるこの気持ちに名前をつけなければならない。
そのときがくる。
金曜、母校に出向終了の挨拶に行き、支社研究所ではランチタイムに送別会をしてもらった。
「先に帰っちゃうのか」
定時が過ぎ、荷物をまとめていると、自分もすっかり帰り支度を整えた今谷が隣に立っていた。なお、今谷は人手不足から出向が延び、もうひと月京都支社勤務となる。
「お先に。今谷も頑張って」
「せっかくふた月も一緒だったのに、進展しなかったし」
進展とは今谷の恋のことなのだろうが、こちらに進展させる気がないのだから当たり前である。
たいした荷物もないのに、成輔が迎えに来ると言っていた。車ではなく新幹線で来るらしいので、要は私に会いに来るのだろう。
荷物は土曜に運び出し、百合と止まったホテルに一泊して東京に戻るつもりだ。成輔にも提案し、了承をもらっている。
正直、ドキドキしている。成輔と久しぶりに会うのだ。
百合の本心は聞いた。私が百合に遠慮する理由はもうなく、成輔と向き合うには絶好のタイミングがくる。
私は彼を傷つけたことを謝りたい。
迎えに来てくれるなら、まだ私に気持ちがあると信じたい。そして、私は成輔に感じるこの気持ちに名前をつけなければならない。
そのときがくる。
金曜、母校に出向終了の挨拶に行き、支社研究所ではランチタイムに送別会をしてもらった。
「先に帰っちゃうのか」
定時が過ぎ、荷物をまとめていると、自分もすっかり帰り支度を整えた今谷が隣に立っていた。なお、今谷は人手不足から出向が延び、もうひと月京都支社勤務となる。
「お先に。今谷も頑張って」
「せっかくふた月も一緒だったのに、進展しなかったし」
進展とは今谷の恋のことなのだろうが、こちらに進展させる気がないのだから当たり前である。