熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「おにぎりを握って無心で食べる。なんだかひとりぼっちだった心に染みて、無性に泣けてきてさ。でもきみの前で泣けなくて、俺はむっつり黙っていたと思う。そうしたら葵が言ったんだよ。『またいつでもおにぎりを食べに来て。私が大人になっても、おばあちゃんになっても、成輔が食べたくなったら来なよ。一緒に作ろう』って。そんなすごいプロポーズある?」
私は思わず笑った。それが私のプロポーズ?
「待ってよ。プロポーズに聞こえちゃったの?」
「ああ、そうだよ。この子はすごいって思った。漠然と、いつかこの子と結婚するのかなとは思ってた。でもあの瞬間、この子じゃないと駄目だって思った」
成輔はそう言うと、私に向き直った。
「俺は完璧ぶってるけど、ヘタレで甘ったれで、嫉妬深くて面倒くさい男だろ?」
「自己分析完璧じゃん」
成輔の手が私の頬を包む。
「きみの前なら、自然でいていいって思えた。悲しいときに、隣でおにぎりを作って食べてくれる人。ずっとずっと葵といたいって思った」
「こんな地味でずぼらで興味のないことは全部塩対応の理系眼鏡女子にそこまで惚れ込んでるの、成輔くらいだよ」
私は思わず笑った。それが私のプロポーズ?
「待ってよ。プロポーズに聞こえちゃったの?」
「ああ、そうだよ。この子はすごいって思った。漠然と、いつかこの子と結婚するのかなとは思ってた。でもあの瞬間、この子じゃないと駄目だって思った」
成輔はそう言うと、私に向き直った。
「俺は完璧ぶってるけど、ヘタレで甘ったれで、嫉妬深くて面倒くさい男だろ?」
「自己分析完璧じゃん」
成輔の手が私の頬を包む。
「きみの前なら、自然でいていいって思えた。悲しいときに、隣でおにぎりを作って食べてくれる人。ずっとずっと葵といたいって思った」
「こんな地味でずぼらで興味のないことは全部塩対応の理系眼鏡女子にそこまで惚れ込んでるの、成輔くらいだよ」