熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「私がイベントに参加している間にご実家に顔を出してくるって。年末年始は毎年岩水先生のお世話で帰れないからちょうどいいんですって」
「イベントも見ていてくれたらいいのにね」
「駄目。緊張して、手元が狂うし変なこと言っちゃう。それに岩千先生ばかりちらちら見ちゃうわ」
「熱愛報道になっちゃうかぁ」
雑誌に取り上げられたり、テレビの取材が入ったり。百合はその容姿と若さ、華道家という立場から、最近は少々有名人だ。確かにプライベートも気を付けないといけないだろう。
「でも、熱愛報道になったら、岩千先生も諦めて私と付き合ってくれるかしら。これが外堀を埋めるってやつ?」
百合があどけない顔で怖い発想を口にする。
「その考え方、成輔に近いよ。怖い怖い」
「あら、私と成輔さんって結構似たところがあるのよ。健気で一途で執念深いところ」
悪びれることなく言い、百合は付け足した。
「それにお姉ちゃんが大好きなところも似てる」
「そ、そうねえ~」
なんと答えたものか迷うけれど、単純に照れて妙な返しをしてしまった。
昼頃、成輔が私を迎えに来た。午前中は仕事があるので会社に行っていたけれど、彼も今日はまだ休暇中なのだ。
母は帰宅し、お赤飯に筑前煮が出来上がっている。父は不在だったが、あらためて結婚の報告をし、昼食にした。
「イベントも見ていてくれたらいいのにね」
「駄目。緊張して、手元が狂うし変なこと言っちゃう。それに岩千先生ばかりちらちら見ちゃうわ」
「熱愛報道になっちゃうかぁ」
雑誌に取り上げられたり、テレビの取材が入ったり。百合はその容姿と若さ、華道家という立場から、最近は少々有名人だ。確かにプライベートも気を付けないといけないだろう。
「でも、熱愛報道になったら、岩千先生も諦めて私と付き合ってくれるかしら。これが外堀を埋めるってやつ?」
百合があどけない顔で怖い発想を口にする。
「その考え方、成輔に近いよ。怖い怖い」
「あら、私と成輔さんって結構似たところがあるのよ。健気で一途で執念深いところ」
悪びれることなく言い、百合は付け足した。
「それにお姉ちゃんが大好きなところも似てる」
「そ、そうねえ~」
なんと答えたものか迷うけれど、単純に照れて妙な返しをしてしまった。
昼頃、成輔が私を迎えに来た。午前中は仕事があるので会社に行っていたけれど、彼も今日はまだ休暇中なのだ。
母は帰宅し、お赤飯に筑前煮が出来上がっている。父は不在だったが、あらためて結婚の報告をし、昼食にした。