熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
結婚式を身内だけでやろうと言い出したのは成輔だった。
「でも、風尾グループにとっては、成輔の結婚は一大イベントじゃないの?」
「いやいや、そんなことないよ。挨拶をしたり、会食をしたりという人とは、俺も親父も日頃から会ってるからね」
成輔はなんとも簡単に答えるが、実際は私がそういった場が苦手なのを考慮してくれたに違いない。
「私、大勢の人を招いた式でも平気だよ」
「本音は?」
「そりゃ、あんまり楽しくないけど。会社の人もどのくらい招いたらいいかわからないし、父の関係者もどこまで招いたらいいか」
規模が大きくなればなるほどやることは増える。そして、愛想よく振舞おうとすればするほど、私の笑顔はひきつるだろう。
「それなら身内だけがいいよ。俺は葵と家族にとっていい思い出になる式がいい。ビジネスの会にしたいなら、理由をつけて盛大なパーティーでも開くよ」
「ありがと、成輔」
成輔も望んでくれるなら、私も身内だけの式がいい。家族の記憶に残る式にしたい。
会場は結局、見合い会場でもあったオリエンタルローズパレスホテルになった。
規模が小さくなった分、披露宴会場も縮小。結果、三月の頭に予約が取れ、家族と親族で集まって執り行うこととなった。婚姻届けの提出は新年と決めた。
式までの約三ヶ月半の間、やることはたくさんある。
「でも、風尾グループにとっては、成輔の結婚は一大イベントじゃないの?」
「いやいや、そんなことないよ。挨拶をしたり、会食をしたりという人とは、俺も親父も日頃から会ってるからね」
成輔はなんとも簡単に答えるが、実際は私がそういった場が苦手なのを考慮してくれたに違いない。
「私、大勢の人を招いた式でも平気だよ」
「本音は?」
「そりゃ、あんまり楽しくないけど。会社の人もどのくらい招いたらいいかわからないし、父の関係者もどこまで招いたらいいか」
規模が大きくなればなるほどやることは増える。そして、愛想よく振舞おうとすればするほど、私の笑顔はひきつるだろう。
「それなら身内だけがいいよ。俺は葵と家族にとっていい思い出になる式がいい。ビジネスの会にしたいなら、理由をつけて盛大なパーティーでも開くよ」
「ありがと、成輔」
成輔も望んでくれるなら、私も身内だけの式がいい。家族の記憶に残る式にしたい。
会場は結局、見合い会場でもあったオリエンタルローズパレスホテルになった。
規模が小さくなった分、披露宴会場も縮小。結果、三月の頭に予約が取れ、家族と親族で集まって執り行うこととなった。婚姻届けの提出は新年と決めた。
式までの約三ヶ月半の間、やることはたくさんある。