熱情滾るCEOから一途に執愛されています~大嫌いな御曹司が極上旦那様になりました~
「あのね、これが成輔の言うところの自分からのアクションになるのかわからないけれど」
「なに?」
成輔も食卓に着き、ふたり分のグラスに白ワインを注いでくれる。私の好きな甘い銘柄だ。魚ならもっと辛口の白が合うのだろうけれど、私が好きだからこの銘柄にしてくれている。
「何か言いづらいこと?」
言葉に詰まる私に成輔が優しく促す。
「赤ちゃんについて」
成輔がわずかに目を見開いた。赤ちゃんについては要相談と最初から言ってきた。彼がどれほど育児に関わると言ってくれていても産むのは私で、どうしてもキャリアの中断にはなる。
そして、成輔だって仕事のすべてを他人に任せて産休育休を取れるかはわからない。タイミングもあるだろう。
「私さ、まだ一年目だし、産休も育休も取りづらいなって思ってた。だけど、うちの会社、勤続年数が短いうちに赤ちゃんを産んで、それからずっと勤め続けている先輩が結構いるんだよね。その人の環境が整っていたっていうこともあるんだけど、会社側も理解がある風潮っていうか」
「それで、考えてくれたの?」
「成輔が協力してくれる私は、恵まれてると思うんだ。私のことだから、仕事に夢中になったらどんどん妊娠出産を後回しにしちゃいそうだし」
「なに?」
成輔も食卓に着き、ふたり分のグラスに白ワインを注いでくれる。私の好きな甘い銘柄だ。魚ならもっと辛口の白が合うのだろうけれど、私が好きだからこの銘柄にしてくれている。
「何か言いづらいこと?」
言葉に詰まる私に成輔が優しく促す。
「赤ちゃんについて」
成輔がわずかに目を見開いた。赤ちゃんについては要相談と最初から言ってきた。彼がどれほど育児に関わると言ってくれていても産むのは私で、どうしてもキャリアの中断にはなる。
そして、成輔だって仕事のすべてを他人に任せて産休育休を取れるかはわからない。タイミングもあるだろう。
「私さ、まだ一年目だし、産休も育休も取りづらいなって思ってた。だけど、うちの会社、勤続年数が短いうちに赤ちゃんを産んで、それからずっと勤め続けている先輩が結構いるんだよね。その人の環境が整っていたっていうこともあるんだけど、会社側も理解がある風潮っていうか」
「それで、考えてくれたの?」
「成輔が協力してくれる私は、恵まれてると思うんだ。私のことだから、仕事に夢中になったらどんどん妊娠出産を後回しにしちゃいそうだし」